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〜 はじめに 〜

遠隔画像診断とは「遠隔」で「画像診断」を行なう業務です。
2009年8月に作成された日本放射線科専門医会・医会遠隔画像診断ワーキンググループ （理事長 水沼仁孝先生）の「遠隔画像診断に関するガイドライン」からの抜粋です。

「理念」
「遠隔画像診断は、現状では専門家による画像読影が困難な医療環境において、画像診断の専門医がその読影診断能力を提供して医療の質の向上を図ることを大きな目的としている。」

画像診断の専門医」が「画像読影が困難な医療環境」に対して「読影診断能力を提供」して「医療の質の向上を図る」ことが目的です。

「放射線診断専門医」が「放射線科医不在のクリニック・病院・診療所」に「読影」を行い「医療の質の向上」することが、目的と言い換えることが出来ます。

狭い意味では、「検査データを預かって読影する」業務が遠隔画像診断ですが、広い意味では放射線診断専門医が「読影する」ことが本来の業務です。
(広い意味では、データを預かる・預からないかは、関係ありません。)
この広い意味には「検査も行なって、読影もする」場合も含まれています。
これは「放射線科医不在のクリニック・病院・診療所」のために「CT・MRI等の検査」を行い、且つ「放射線診断専門医が読影もする」場合です。
この形態の遠隔画像診断は通常の「遠隔画像診断」サービスとはことなる言葉でサービスが定義されてます。

ガイドラインではこのサービスは「画像検査センターサービス」と定義されています。
このサービスは「検査の依頼」から「検査の実施」「読影」まで一貫して放射線診断専門医のいる病院が代行するサービスです。
通常の「遠隔画像診断」サービスが【読影室がまるで自分の病院にあるかのようにご利用頂けるサービス】とすると、「画像検査センター」サービスは【CT・MRI・読影室がまるで自分の病院にあるかのようにご利用頂けるサービス】です。
「画像検査センターサービス」は、最近注目されている「地域連携」や「病診連携」の放射線科に特化したサービスと言えます。

「遠隔画像診断」サービス「画像検査センター」サービスの2つについてガイドラインの記述を含めてまとめてみました。

遠隔画像診断サービス

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